夢...現実...失望感...怒り...喜び...悲劇...

月曜日, 1月 23, 2006

翻訳という仕事

翻訳という仕事は、一番難しいと言っても、過言ではないと思う。
元の文書が他言語で正確にかつ解りやすく表現するのは翻訳そのものだ。外国語が不 自由に扱えるにしても、翻訳ができるかというと、そうとは限らない。翻訳は、コンテンツライター以上に難しい仕事だと思う。経験、才能、そしてその分野に 関連する知識が絶対必要不可欠である。その為、翻訳者は限られた分野に属する仕事だと思う。インドネシア政治に関する翻訳ができるとしても、他の分野でも 翻訳者としてやれるかというと、そうとは限らない。だから翻訳と言う仕事は難しい。

日本でも良くあるパターン、初めて翻訳された技術文献は、訳解らない内容になってしまう。翻訳者の経験、才能はあると思うが、元の技術的な理解が不完全であるため、なんとなく無理な翻訳文献となってしまう。だから、翻訳という仕事は難しい。

イ ンドネシア最大な朝刊である、コンパスの1月23日版で、"翻訳者"についての記事があった。会社に着いて、ハリムさんから教えられた。会社で読む機会が なかった為、家に帰ったら、ゆっくり読んだ。ちなみに、私の生活パターンは、殆ど朝刊を夜帰宅後に読む。毎日6時前に家を出る為、朝刊を読む時間が殆どな い。そして、夜9頃家に着き、夕食を済ませてから、朝刊に目を通す。

コンパスで書かれている記事によると翻訳者には下記の3つのスキルが必要とされる。
 知識そのもの
 感情を表すスキル
 文書での表現スキル

多少でも翻訳が間違ったら、違った解釈にとられてしまう可能性がある。内容に対する知識が如何に重要なのかは言うまでもないと思う。そして、感情を表す能力。簡単に言えるが、思ったより簡単ではない。少なくて、僕がそう思っている。

勿 論、文書の表現スキルも必要。これについて、菊川さんのjjjブログの「コンテンツレクチャ」を読んで頂きたい。そこで、コンテンツを書くときに心がけな いといけないことが詳しく書かれている。そして、その言葉に対してスキル(言語能力)も文書での表現に大きく関係している。例えば、"作る"という言葉が 元文書の中に現れ、その文書を日本語に訳する。言うまでもないが、"作る"という単語は下記のどちらかの言葉に表現できると思う。
  make
  manufacture
  produce
  construct
  build
  create
  fabricate
  assemble
  turn out
  put together
思ったより多いことが分かる。
上記の単語のどちらを使用するのかは、上記の3つの要素がある人だけ正確に判断できる。そうでなければ、一応日本語の文書になったという結果になる。本来の翻訳目的、文書を書く目的に一致しない。だから、翻訳という仕事は難しいと思う。